具体と抽象


想像力ってだいじ。

先日聞いたことばである。


ここでいう、想像力とは何なのか。

具体例から抽象概念を取り出したり、抽象概念を具体例に応用する力は想像力だと言える。


例えば、

I am a student.

She is a girl.

この2文が並んでいた時、「主語の後ろに動詞がある」と気づく。これが具体から抽象。

「三人称単数現在の文には動詞にs、esがつく」と言われた時、

She plays tennis.

とする。これが抽象から具体。




そして、この想像力というものは論理的でなくてはならない。

そのため、演繹と帰納の考え方が必要になると思われる。



まず、演繹とは何か。

簡潔に言うと、論を組み合わせて仮説を証明する方法である。

例えばa=b、b=cが正しいとする。すると、a=cも証明される。といったものだ。

実生活においては、今日は水曜日。水曜はゴミ出しの日。ならば、今日はゴミ出しの日。といった具合である。



帰納とは何か。

数学Bの授業を受けた方は記憶の隅にとどまっているであろう。

私は残念ながら細かい公式を覚えていないため、正確に説明する事はできない。が、事例をいくつか挙げて仮説を証明する方法である。


この話をすると、よくドミノ倒しの例が使われる。

1番目のドミノが倒れた、すると2番目のドミノが倒れる。

2番目のドミノが倒れると、3番目のドミノが倒れる。といった具合に。


普通の帰納は1が倒れると2が倒れる。2が倒れるなら3が倒れる。であれば、100番目も倒れるだろう。といった考え方である。

数学的帰納法ではこれをx番目も倒れる。という風に仮定して、1が倒れた。x+1も倒れた。ならxは倒れているはず。という風に論を展開する。


実生活でいうと、

先々週、先週共にゴミ出ししてって頼まれた。

じゃあ今週も、言われてないけどゴミ出しした方がいいのかな?

ってことである。

これに気づけるか気付けないかで仕事が出来るか出来ないか、大きく分ける、ように思う。


いや、思うだけで鍛え方とか知らないんだけどね。

注意しようって思いました。


それだけ。